【ベンガルール通信 その13】 進む庶民の足の電動化、インドらしいウルトラC

実戦配備を控えた試験走行中の電動バス
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南インドより、ナマスカーラ!2022年・壬寅の令和四年、あけましておめでとうございます。

12月31日が金曜日、1月1日が土曜日というカレンダーとなったこの年末年始、当地はいつもと変わらない週末の雰囲気。何か月も前から年内完了のゴール設定をして、12月に入ってからは口酸っぱく追い込みを掛けてきた各所での仕事も、ぎりぎり何とか片付いたものはごく一部。31日の夕方になって「やっぱり今日中には終わらないから、また明日の朝から作業します」という者がいたり、こちらからの連絡をうるさく感じてクリスマス前後から返信の途絶えた者もいたりで、期待する通りには全く進まない当地。街の様子も含め、良くも悪くも何ら変わり映えのしない日常が続いている。さすがに1月1日は挨拶ついでの予定確認くらいだったが、31日も2日も通常営業の業務連絡が絶えない。

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庶民の日常の足、公共交通の要である路線バスの電動化がベンガルールでも始まった。国内で早いところは数年前から地方政府主導の公募調達を通じて「国産であること」を条件に数千台規模で導入が進んでいるから、ようやく当地でも始まったかという感覚だが、400あるという市バス路線の内の特定3路線のみ、まずは最初の試験導入が始まる、という段階だ。

《大和 倫之》

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