路面電車・バスの安全な共存、ITSコネクトシステム導入に運転士の8割超が賛同

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ITSコネクト推進協議会は、通信型ITS「ITSコネクトシステム」の実証実験を広島市で実施し、路面電車・バス運転士の8割超から導入に賛同を得たと発表した。

ITSコネクトとはV2X(Vehicle to Everything)の一つで、見通しが悪い交差点等にて、道路に設置された路側インフラ設備との無線通信(路車間通信 V2I)や、車両同士の通信(車車間通信 V2V)によって得られる情報をドライバーに知らせることで、運転を支援するシステム。

今回の実証実験では、広島市内を走る路面電車(4両)、路線バス(3両)、自動車(3台)に、ITSコネクトシステム実験用車載機を搭載。市内交差点3か所にはITSコネクトシステム路側機を設置し、渋滞・事故の削減に向けた検討・実証を行った。

実験では、信号機の色が変わるまでの残時間を路面電車、バス、自動車に伝えるITSコネクト路側機との路車間通信や、接近する路面電車と右折待ちのバス・自動車を互いに知らせる車車間通信など、システムとしての成立性・実用性を検証した。

さらに公道での試乗会では、交差点での信号情報提供に関して、路面電車では65%、路線バスで50%の運転士が「ありがたみを感じる」、車両の接近・存在通知に関しては、路面電車で85%、路線バスで90%の運転士が「導入に賛同する」といった肯定的意見が多くみられた。
2023年開業をめざし建設工事がすすむ、国内初の新規次世代型路面電車システム(LRT)といわれる宇都宮ライトレール(芳賀・宇都宮LRT)14.6km。途中……

《纐纈敏也@DAYS》

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