キャンピングカーによる「移動型ワクチン接種カー」、4台増車で需要拡大に対応

ロビンソンV95
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ジャパンキャンピングカーレンタルセンター(Japan C.R.C.)を運営するキャンピングカー株式会社は、都内自治体に提供してきた移動型コロナワクチン接種カーの貸出台数を4台増車して提供すると発表した。

Japan C.R.C.では、総合病院やクリニックなどの医療機関がクラスターにならないよう、メディカルキャンピングカーを駐車場などの院外に設置し、発熱外来の一次診察施設やPCR検査施設として活用する取り組みを行ってきた。これら医療分野におけるキャンピングカーの活用ノウハウを活かし、特設会場に行くことなくワクチン接種が可能な「移動型ワクチン接種カー」の貸出を23区内の2つの自治体へ開始していたが、訪問型接種の需要拡大に伴い、追加で4台増車して提供することを決定した。

移動型ワクチン接種カーは、自治体や医療機関へ様々な支援事業を行ってきた実績を持つシミックソリューションズと共同開発。ハイエースロングワゴンボディをベースとしたオリジナルキャンピングカー『ロビンソンV95』『ロビンソン771』に、ワクチン保管用ポータブル冷凍庫や医療用具一式、救急診察医療機器などを搭載し、ワクチン接種向けにカスタマイズした。サブバッテリーによりワクチン保管用冷蔵庫などの電化製品を利用できるほか、車載装備のベンチレーター(換気扇)で換気も可能。シェード(目隠し)を閉じれば、周囲の目を気にすることなく車内でワクチン接種を受けられる。

この移動型ワクチン接種カーを活用することで、外出が困難な人の自宅近くや入居施設(高齢者介護施設など)への出張型ワクチン接種を実現する。また、ワクチン接種スペースがない場合でも、駐車場を借りての接種も可能。施設内から離れた所でワクチン接種を行うことで、密を避け、感染拡大のリスクを軽減する。

なお今回、増車する4台は以前より移動型ワクチン接種カーの運用を開始していた都内2区(自治体名は非公表)での追加となる。

《纐纈敏也@DAYS》

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