実はネコだって? シマハイエナはひとりでも大丈夫[リアニマル]

ハイエナは、いわゆる「スカベンジャー」としてあまりいいイメージがないが、群れでのハンティング能力は高く、家族愛にも満ちた動物だ。また、犬に似ているが分類は「ネコ目(食肉目)ハイエナ科」で、種としてはジャコウネコのほうが近い。

食物連鎖の中では重要な役割を担う

そのハイエナの中でシマハイエナは大きな群れを作らず、繁殖期のみ家族で行動する特徴を持つ。生息域も北アフリカ・中東・インド、ロシア南西部の一部の草原地帯だ。アフリカのブチハイエナなどより少し小柄な体型だ。特徴は、名前が示すように背中や足にくっきりと縞模様があること。そして首から背中の鬣(たてがみ)が発達していること。出産は1頭か2頭と少なく、生後1年くらいまで親といっしょに行動する。

群れを作らないので、食事も死肉がメインとなるが、雑食なので、昆虫や木の実も食べることがある。小動物相手なら狩りをすることもある。死肉を食べることから嫌われる傾向にある動物だが、食物連鎖の中では重要な役割を担う。大型の捕食獣の食べ残しは、残しているのではなく、消化できない部分であることが多い。ハイエナなどスカベンジャーアニマルは、これらを食べることで食物連鎖の分解者としても機能している。

国内での飼育は2か所のみ

現在シマハイエナは、国内で富士サファリパークと羽村市動物園の2か所でしか飼育されていない。富士サファリパークで取材したシマハイエナは、このパークで生まれ、人工哺育で育った個体だそうだ。展示エリアには1頭だけで、日差しが気持ちいいのか、あまり動きがなかった。若干さみしそうにも見えたが、群れを作らないシマハイエナはそれほどストレスには感じないのだろう。食事の時間には鬣を立たせる動作を見せてくれた。

《中尾真二》

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