190、ミディアム、ゲレンデ…「ベンツといえば」なクルマたち【懐かしのカーカタログ】

メルセデス・ベンツ190シリーズ
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  • メルセデス・ベンツ ミディアムクラス
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前回のBMWに続き、今回はメルセデスベンツの少し懐かしい時代を振り返ってみたい。『Sクラス』といえばこの世代といったW126や、人気のW124、190Eが現役だった頃だ。

190シリーズ(W201・1985年)

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日本市場にとって初の5ナンバーモデルとなった『190』。前後して登場した『ミディアムクラス(後の『Eクラス』)』とともに、広くメルセデス・ベンツの人気を広めた立役者でもあった。

メルセデス・ベンツ190シリーズメルセデス・ベンツ190シリーズ
写真のカタログは、いわゆる“サッコプレート”が付いた後期のもので、4気筒の2リットルのほか、6気筒/2.5リットル、5気筒の2.5リットルディーゼルや、性能をより高めた4気筒2.5リットル搭載の「190E 2.5ー16」など、実に幅広くラインアップが揃う年式。

ミディアムクラス(W124・1986年)

メルセデス・ベンツ ミディアムクラスメルセデス・ベンツ ミディアムクラス
前世代のW123の後を受けて登場。カタログには有名な「シャーシはエンジンよりも速く」のフレーズが載っており、サスペンションではリヤにマルチリンク式を採用。左右非対象ドアミラー、1本式のパノラマワイパーなどを採用していた。

メルセデス・ベンツ ミディアムクラスメルセデス・ベンツ ミディアムクラス
主なボディタイプはセダン(W)のほかワゴン(S)、クーペ(C)、カブリオレ(A)。カタログの年式では4気筒の2.3リットル、6気筒の2.6リットルと3リットル、同・24バルブのほか、6気筒3リットルのディーゼルターボ、4WDの4MATICも設定。ポルシェがエンジンを手がけた『500E』は日本で人気の高かったモデル。

Sクラス(W126・1981年)

メルセデス・ベンツSクラスメルセデス・ベンツSクラス
『Sクラス』として2台目に当たるW126は、先代にW116に対して大きく近代化したモデルとして登場した。カタログの年式のエンジンは6気筒の3リットルのほか、V8は4.2リットル、5リットル、5.5リットルの設定。

メルセデス・ベンツSクラスメルセデス・ベンツSクラス
ホイールベースを標準ボディよりも135mm伸ばしたロングボディとして「420SEL」「560SEL」を設定。V8エンジン搭載車にはエアバッグが標準装備されたほか、万一の衝突の際に前方に向かって落下するブレーキペダル、汚れの付きにくい凹凸形状のテールランプなども採用。

SL(R129・1990年)

メルセデス・ベンツSLメルセデス・ベンツSL
あのガルウイングドアの『300SL』を先祖にもち、高人気だった直前の「350SL」や「450SLC」(R107)のモデルチェンジ版として登場。クーペの設定はなく、代わりに重量34kgの脱着式ハードトップが用意された。

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またオープン走行時の安全を確保するため、ボディが急激に26度以上傾いた場合や4G以上の加速度が働いた際に0.3秒で立ち上がるオートマチックロールバーも装備。「500SL」には新開発の5リットルV8エンジンが搭載された。

ゲレンデヴァーゲン(W460・1983年)

メルセデス・ベンツ ゲレンデヴァーゲンメルセデス・ベンツ ゲレンデヴァーゲン
もともと『ゲレンデヴァーゲン』と呼ばれ、後にその頭文字をとって『Gクラス』と呼称されるようになった。写真のカタログは2ドアの標準ボディと、それよりホイールベースが450mm長い4ドアのロングと2つのボディが用意されていた際のもの。

メルセデス・ベンツ ゲレンデヴァーゲンメルセデス・ベンツ ゲレンデヴァーゲン
搭載エンジンはいずれも2.3リットルの4気筒。ほかに「300GDロング」(3リットル・ディーゼル)などもあった。手元にあるヤナセの資料には、1988年式からの記載が残されている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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