欧州自動車市場をめざす自動車業界に求められるサイバーセキュリティ監査・評価とは。その最新トレンドに向けて UL Japan が動き出した。UL Japan は、欧州自動車市場をめざす日系企業向けのサイバーセキュリティソリューションを国内で提供開始した。
まず、欧州の規制動向について。国連欧州経済委員会(UNECE:The United Nations Economic Commission for Europe)の作業部会である自動車基準調和世界フォーラム(WP.29:World Forum for Harmonization of Vehicle Regulations)で、「車両のサイバーセキュリティおよびソフトウェアアップデート」に関する法規基準が採択された。
UL Japan はこうした規制動向や自動運転分野の進捗にあわせ、サイバーセキュリティ監査・評価の新サービスを国内自動車業界に提供。国連欧州経済委員会(UNECE)「サイバーセキュリティおよびソフトウェアアップデート」に関する法規基準への準拠を支援。サイバーセキュリティ欧州型式認証に向けた次のような支援を展開する。
UL Japan事業開発部の川口昇部長は、「日本でのサービス提供は東京オフィスを中心に行うが、特にオランダのライデンには自動車関連のスタッフが多くいるため、オランダ、シンガポール、日本で連携していく予定だ。OEMだけでなく、ティア1、ティア2の部品メーカーやデバイスメーカーからも含め、既に数十件の問い合わせを受けている」とコメントした。《レスポンス編集部》