『日本の乗用車図鑑 1986-1991』
編集:自動車史料保存委員会
発行:三樹書房
定価:1800円+税
ISBN978-4-89522-737-7
バブル時代に突入した1980年代後半、日本の乗用車は大きく、豪華に、高性能になっていった。エアバッグやカーナビも登場し始めた1986年代から91年までの国産乗用車219車種を登場年月順に紹介した本が発行された。
『日本の乗用車図鑑』シリーズ3巻目となる本書は、1985年のプラザ合意を機に日本経済はバブル景気に沸き、自動車の販売台数もうなぎ上りに増え続けた時代を彩ったクルマ達を紹介。3ナンバー車に見られる大型化・大排気量化が進み仕様や装備も豪華になっていき、その結果、ハイソカーなどの高級車ブームが生まれ、オフロード車やRVのジャンルも充実していく。
ページを捲ると、シーマ現象とも呼ばれた日産『セドリックシーマ』や、ハイソカーブームやデートカーの中心的存在だった、トヨタ『ソアラ』や『マークII』、3代目の日産『シルビア』。一方で、スポーツカーも充実した期間で、日産『スカイラインGTR』をはじめ、マツダ/ユーノス『ロードスター』なども登場。そのほかにも“天才タマゴ”というキャッチコピーのもとに生まれたトヨタ『エスティマ』などエポックメイキングなクルマ達が続々と登場した期間でもある。
本書はこの活気にあふれた6年間の国産乗用車219台を選出し、「自動車ガイドブック」に準拠した解説文とスペックに、日本自動車工業会やメーカー保管写真を組み合わせ、1ページ1台で紹介している。日本の乗用車図鑑 1986-1991