コロナ国内死者1000人超、”重症化”の日本経済は回復まで「2年以上」予測[新聞ウォッチ]

東京の竹下通り(7月10日)
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気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

「Go To トラベル」キャンペーンをめぐり、政府の対応が二転三転、観光・旅行の関係業界には動揺が広がっているが、こうしたなか、新型コロナウイルスに感染して亡くなった国内の死者数はクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗船者を含めて1000人を超えたという。

きょうの各紙も「コロナ国内死者1000人超、70代以上が84%占める」(朝日)などと、1面で大きく報じている。国内で最初の死者が発表されたのは2月3日だったが、5か月が過ぎて1000人の大台を超えたことになる。死者の8割以上を70代以上が占め、とくに80代以上は感染した約8割が死亡しており、高齢者が重症化しやすい傾向が浮き彫りになっているようだ。

コロナの影響で重症化しているのは人の命ばかりではない。財務省が発表した6月の貿易統計(速報)によると、全体の輸出額は前年同月比26.2%減の4兆8620億円。このうち、主力産業の自動車関連では、自動車輸出が49.9%減、自動車部品が52.3%減と、ほぼ半減の落ち込みだったという。

この先の経済活動の回復見通しについては、きょうの日経が「社長100人アンケート」の結果を掲載。事業環境の回復に「2年以上かかる」との予測が過半に達したそうだ。世界的に感染拡大が止まらず「第2波」への経営者の危機感が強まっていることが背景にあるようだ。

ちなみに、回答者一覧をみると、自動車メーカーからは、ホンダの八郷隆弘社長とマツダの丸本明社長の2人が答えている。来週からは自動車各社の20年度第一四半期の決算発表が予定されており、「未定」としていた業績見通しをどう提示するのかも注目だ。。

2020年7月21日付

●国内死者1000人超す、コロナ(読売・1面)

●車産業6月も不振続く、貿易統計輸出全体26.2%減(読売・7面)

●GoToキャンセル料補償へ、東京除外、政府、批判受け一転(朝日・1面)

●日航も新卒採用中止へ、来年度入社、国内大手2社見送り(朝日・6面)

●トヨタ、危機突破の足元、リーマンの教訓、先手の生産調整(朝日・7面)

●ホンダ2位、F1ハンガリーGP(東京・21面)

●回復まで「2年以上」過半、コロナ長期化に危機感(日経・1面)

●空飛ぶ車に安全割引保険、あいおいニッセイ、米ジョビーと提携(日経・7面)

●中国新興EV540億円調達,小鵬汽車、生産・販売を拡充(日経・8面)

《福田俊之》

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