元アウディスポーツのトップディレクター、ローランド・グンペルト氏が開発したスーパーカー、『ナタリー』量産モデルが公開された。
2019年3月のジュネーブモーターショーでプロトタイプが初公開された「ナタリー」は、グンペルト氏と中国のアイウェイズ社により設立された「グンペルト・アイウェイズ」によって開発、電気自動車と燃料電池の利便性を組み合わせた革新的なEVスーパーカーだ。
ナタリー量産モデルでは、斬新な2way式エネルギーシステムを採用、各車両に1基ずつ、車両の床にあるバッテリーから合計4基のモーターに電力が供給される。ボンネットフードの下のメタノール燃料電池を介したハイブリッドシステムが採用されている。
また充電はアイドリング時、加速やブレーキングの際にもセルフ充電がなされるという。これにより、再充電の必要性はほぼなくなり、時速75マイル(121km/h)走行で510マイル(821km)、エコモードでは驚異の745マイル(1,199km)の航続距離を誇る。
しかし、実用性の高いモデルだけと思ってはいけない。最高出力536ps、最大トルク989Nmを発揮、0-100km/h加速2.5秒、最高速度306km/hというハイパフォーマンスを持ち合わせている。
ナタリーの生産は限定500台で、予想価格は300,000(約3,540万円)~610,000ユーロ(約5,950万円)とされている。