ヤマハ発動機は、MTシリーズのエントリーモデル『MT-03 ABS』および『MT-25 ABS』をマイナーチェンジし、2020年モデルとして3月28日より発売する。
MT-03は水冷直列2気筒320ccエンジンを、MT-25は同249ccエンジンを搭載。シリーズ共通のシャープで躍動感あるスタイリングと軽快な走りで人気を集めている。
2020年モデルは、次世代のMTシリーズを感じさせるスタイリングと所有感を満たす新装備の織り込みに存在感を高めた。
フロントフェイスは2眼LEDポジションランプと超小型LEDヘッドランプを採用し、精悍さと先進性あふれるイメージを演出。ポジションランプには導光体を配し、ラインビームを照射する機能を持たせ、十分な光量とユニークさを実現している。新デザインのタンクカバーはビッグマシンをイメージし、左右幅を51mm拡大しながら、ニーグリップ性にも配慮した形状とし、フィット感とボリューム感を両立。フロント周りはフロントフェイス・燃料タンク・エンジンが一体感を持つ、“塊"感あるスタイリングと、前寄りの重心設定でマスフォワード感や凝縮感を強調し「MT」らしい俊敏さを際立たせている。
足回りでは、37mm径インナーチューブの倒立式フロントサスペンションを新たに採用。剛性バランスに優れて旋回時や制動時に良好なフロント接地感をもたらし、市街地での機敏な走りを支える。また、新パターンのラジアルタイヤを採用。ドライ&ウェットグリップ性と耐摩耗性を兼ね備え、ハンドリングの軽快さと乗り心地の快適さを向上させている。ライディングポジションは、従来モデルと比べ44mmハンドル位置を上げたアップライトとし、機敏なハンドリングと市街地での乗りやすさを向上させた。
装備面では、液晶メーターとハザードスイッチを採用し、機能性を向上。液晶メーターはバーグラフタイプのタコメーターに加え、平均燃費、水温、ギアポジションなど多彩な情報を表示する。また、ハンドル右側のスイッチ操作で点灯するハザードランプは、新採用の小型LEDフラッシャーランプとともに、日常での使い勝手と高品質感を向上させている。
カラーリングはともにマットライトグレー、ブルーメタリック、ブラックメタリックの3色を設定。価格はMT-03が65万4500円、MT-25が62万1500円。国内販売計画は両モデル合計で年間2200台。製造はインドネシア工場で行う。