JR東日本東京支社は2月18日、渋谷駅(東京都渋谷区)の埼京線ホーム移設に伴なう線路切換工事を5月29日22時頃から6月1日4時頃まで実施すると発表した。
埼京線ホームの移設工事は、2015年から開始された渋谷駅改良工事の一環として行なわれているもので、現在、南側(恵比寿方)に離れて設置されているホームを北側(新宿方)へ約350m移設し、山手線ホームと並列化させる。
今回の工事はその第2段階にあたり、2018年に実施された第1段階の工事では、埼京線ホームの北側を拡幅するために、上り線(南行)を従来線の東側に新設した高架橋へ移設する工事が行なわれた。
ホーム移設が行なわれる第2段階では、下り線(北行)を嵩上げして東側へ移動。旧ホーム部分には新南改札への連絡通路が設けられる。
これに関連して、北側にある旧大山街道上の宮益架道橋が改築されるため、5月30日2時頃~8時頃・22時頃~翌日7時頃に渋谷駅前交差点と宮益坂下交差点との間が通行止めとなる。また、線路切換工事中は、新南改札の使用が中止される。
移設後の埼京線ホームは、ハチ公改札、南口改札と直結され、両改札には階段やエスカレーターを増設。ハチ公改札ではエレベーターも増設される。
工事に伴ない、5月30日から翌31日にかけては、埼京線を通過するすべての列車が新宿と大崎で折返し運行となる。このうち、東海道線へ直通する湘南新宿ラインは小田原~新宿間が運休となり、東海道線は小田原~品川間で増発される。
また特急では、『成田エクスプレス』の東京・品川~新宿・池袋・大宮・高尾間が運休。『踊り子』『サフィール踊り子』は、新宿・池袋発着列車が東京発着に変更される。快速『ホリデー快速ビューやまなし号』は運行されない。
埼京線と並行する山手線は通常運行となるが、一部時間帯で増発や時刻変更が行なわれる。
今回の工事が完了すると、最終的に島式ホーム1面2線とする山手線ホームの改良工事が始まり、島式化される内回り線ホーム東側の拡幅に着手。その後には外回り線ホームを撤去して、同線を西側へ移動に上、内回り線ホームの西側も拡幅し、改良工事が完了する運び。