VWグループ、電動化戦略を加速…バッテリー技術企業に出資

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フォルクスワーゲングループ(Volkswagen Group)は1月23日、米国のスタートアップ企業、Forge Nano社に1000万ドルを出資すると発表した。

フォルクスワーゲングループは、次世代の電動車を2025年までに50車種投入するという電動車攻勢を掲げている。その先陣を切るのが、「ID.」ファミリーの最初の市販モデルとして、2020年に発売予定の『ゴルフ』セグメントに属するコンパクトEV『ID.』だ。これに続いて、SUVセグメントには『ID. CROZZ』を投入する計画で、さらにMPVの『ID. BUZZ』を順次、市場に投入していく。

今回の出資は、フォルクスワーゲングループの電動化戦略を加速させるものだ。Forge Nano社は米国コロラド州に本拠を置き、電池の性能をさらに向上させることができる材料コーティング技術を研究開発している。

Forge Nano社が研究開発を進める技術のひとつが、「ALD」(原子層堆積)だ。ALDは、ひとつの原子ごとにコーティングを施す化学プロセスで、Forge Nano社はこのALD技術によって、電動車向けバッテリーセルのエネルギー密度を高めることを目指している。

バッテリーセルのエネルギー密度が高いと、電動車の航続にプラスの効果をもたらす。フォルクスワーゲングループは、自動車とバッテリーの専門知識を、Forge Nano社の応用研究に取り入れていく、としている。

《森脇稔》

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