オートモビルカウンシル2018で目を引いたモデルの一台に、初代ランドローバー『レンジローバー』(Land Rover Range Rover)があげられるのではないだろうか。UK CLASSIC FACTORY (UKクラシックファクトリー)ブースでも2ドアのレンジローバーが展示・販売されていた。
世界中の名だたるブランドが、自らの世界観を盛り込んだ高級オフロードモデルを市場に投入している昨今、そのオリジナルと言えばやはりレンジローバーだ。今までもファンの多いレンジローバー、車種構成の拡充が図られてきており、新たなファンの取り込みが進められている。
レンジローバーが、もともと2ドアボディから始まったことを知る人は案外少ないかもしれない。現在一般的となった4ドアモデルは、2ドアの初代レンジローバーをベースに、スイスのモンテベルディが『サファリ』というSUVを完成させ、こちらは後席へのアクセスを可能にするドアを設けた4ドアボディであり、このアイデアを取り入れてレンジローバーにも4ドアモデルが加わったという経緯がある。
乗る人のクラス分けが明確になっていた英国車。大きな城郭を代々受け継ぎ、広大な領地を要するようなユーザーが、敷地内を巡回したり、ハンティングに出かける際に乗るためのクルマ。それがレンジローバーだ。高級だがとてもパーソナルなクルマ。そんな性格が、長く2ドアをメインに作られた理由なのかもしれない。
高級SUVが流行る中、この2ドアのオリジナルレンジローバーもにわかに人気が出てきている。そんな流れを受けてUK CLASSIC FACTORYは、今回のオートモビルカウンシルでは、イギリスで買い付けてきたばかりのレンジローバーを展示した。
「昨年創立70周年を迎えたランドローバー社が、自社でフルレストアし、10台限定で販売すると発表しましたが、かなり納期に時間を要することが予想されます。ほぼ同系のカラーの個体で、すぐに納車できる点は、魅力的に感じていただけるのではないでしょうか」とUK CLASSIC FACTORYの勝見代表は話す。
またブース内では、キザス株式会社が輸入を手掛けるデンマークの高級スピーカーDYNAUDIO(ディナウディオ)の紹介も併せて行われた。