三菱商事は、三菱重工業、三菱東京UFJ銀行が保有する三菱自動車の株式公開買付けし、持分法適用会社とすることを検討していると発表した。
三菱重工は国産リージョナルジェット「MRJ」の開発投資や造船事業、火力発電事業が低迷して業績が悪化しており、保有する三菱自の株式売却を検討している。
三菱自の燃費不正事件で、日産自動車の傘下に入ってからも三菱重、三菱商事、三菱東京UFJ銀行の三菱グループ3社は、出資比率が下がったものの、株式を保有してきた。
三菱重は三菱自の株式を手放すが、三菱グループ3社の出資比率を変動させないため、三菱商事が三菱自の株式を引き受ける。
三菱商事では「三菱3社による最適な出資構成とすることを目指し、三菱重、三菱東京UFJ銀行が保有する三菱自動車株式を公開買付けし、持分法適用会社とすることを検討している」とコメントしている。