『ミシュランガイド東京2018』、12月1日に発売---★★★は12軒

自動車 ビジネス 国内マーケット
日本ミシュランタイヤのポール・ペリニオ社長
  • 日本ミシュランタイヤのポール・ペリニオ社長
  • 日本ミシュランタイヤのポール・ペリニオ社長
  • ミシュランガイド総責任者のマイケル・エリス氏
  • 日本ミシュランタイヤ・ミシュランガイド事業部の伊東孝泰 事業開発担当部長
  • ミシュランガイド東京2018

日本ミシュランタイヤは28日、『ミシュランガイド東京2018』の発表記者会見を東京プリンスホテルで開催。同ガイドブックの東京版は2007年に初めて発刊され、11年目となる今回の「2018年版」は2017年12月1日に全国書店で発売となる。

会見では日本ミシュランタイヤのポール・ペリニオ社長のほか、ミシュランガイド総責任者のマイケル・エリス氏が登壇。同ガイドブックの特徴や魅力などを紹介した。今回、最高評価となる「三つ星」を獲得したレストランは12軒。そのうち「かんだ」「カンテサロス」「ジョエル・ロブション」「すきばやし次郎 本店」の4軒は東京版の初刊行から11年連続での認定となる。

「二つ星」は56軒、「一つ星」は166軒。このほか「5000円以下で良質な料理を楽しめる」と認定した店に与える「ビブグルマン」マークの店も含め、512軒の飲食店やレストラン、42軒の宿泊施設が掲載されている。

ペリニオ社長は「この地に住む方にも、この地を旅する方にも、ミシュランガイドが新しい楽しみを提供できれば嬉しく思います。それが、ミシュランから食や旅行を愛するみなさまへお送りする”モビリティへの貢献”です」と挨拶。「東京で切瑳琢磨し育まれた、素晴らしい技術を持ったレストラン、飲食店の料理人のみなさまに敬意を表します」と謝意を述べた。

続いてエリス氏は、アジア初のミシュランガイドとして発刊された東京版の魅力を紹介。「今回もいつも通り、東京の”食の質”の高さ、国際性の豊かさ、そして活力を反映するものとなっています。寿司、天ぷら、フレンチ、イタリアンなど東京の魅力は他に類を見ないものです。非常に多彩なセレクションで、東京のガストロノミー(食事にまつわる文化的考察。美食学)が、揺るぎのないことを証明しています」とのこと。一冊のガイドブックに掲載される星の数は、東京版が世界最多なのだとか。

また料理の評価はカテゴリーを問わず、世界共通の5つの基準で評価しているという。それは「食材の質」「調理技術の高さ」「味つけのバランスと調和、そして料理人の独創性」「メニューが時を問わず安定し、一貫性があること」、そして最後に「コストパフォーマンス」だとエリス氏。

ちなみに日本ミシュランタイヤ・ミシュランガイド事業部の伊東孝泰 事業開発担当部長によれば、フランスではじめて発刊されたのは1900年だが、このころフランス国内では、自動車がまだ2500台ほどしか走っていなかったのだという。

そこで創業者のミシュラン兄弟「自動車は安全で快適な乗り物なのだから、多くの人に(車での移動体験を)味わってもらいたい」という思いから、ガイドブックの刊行をはじめたのだとか。

このため初期にはレストランや宿泊施設のほかに、タイヤや車体の修理方法、駐車場やガスステーションの場所なども掲載していたとのこと。現在のような「星による3段階評価」は、1930年代に匿名調査員制度をはじめたときに登場したという。

なお書籍の発売に先がけ、28日午後から会員制ミシュランガイド公式WEBサイト「クラブミシュラン」では掲載店鋪の情報を特別に無料公開している。公開期間は12月1日午前10時まで。

《古庄 速人》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集