【日産 リーフ 新型】開発責任者の磯部氏「未体験の驚きの走り」…モーター出力は38%向上

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日産自動車は9月6日、電気自動車(EV)『リーフ』を全面改良し10月2日に発売すると発表した。2010年12月の初代投入以来、6年10か月ぶりの刷新となる。

電池容量の拡大などにより満充電時の航続距離を400km(JC08モード)とするなど、初代の課題克服に向けた改良を加えた。装備によって3つのグレードを設定している。バッテリー容量は、従来モデルの大きいタイプ(30kWh)の1.5倍に相当する40kWhに増やし、400kmというより実用的な航続距離を確保した。初代モデル発売時の航続距離(200km)からは2倍に伸びた。

最高出力も従来の80kWから110kWへと38%の向上を実現、発進から100km/hまでの加速時間は15%短縮している。開発責任者であるNissan第一製品開発部の磯部博樹・車両開発主管は「パワートレインの心臓部であるインバーターを刷新し、出力を大幅にアップすることで未体験の驚きの走りを追求した」と説明している。また、遮音性の高い車体設計や効果的な吸音材の配置などによって高速域でも高い静粛性を確保し、同社の100km/h走行時の比較では「欧州メーカーのプレミアムセダン並み」(磯部氏)になったという。

安全や快適運転の支援では高速道路の単一車線での自動運転技術「プロパイロット」のほか、ドライバーのボタン操作だけで駐車が自動でできる「プロパイロットパーキング」も日産車として初めて実用化した。さらに、アクセルペダルだけで日常走行の約9割の減速操作ができる「e-Pedal」と呼ぶEVならではの走行制御も導入している。こうしたプロパイロットパーキングなどの先進技術について磯部氏は「お客様の使いやすさに徹底して留意した」と述べ、熟成度にも自信を示す。

初代モデル同様に日本に加え米国のスマーナ工場(テネシー州)と英国工場でも生産し、12月に米国、18年1月からは欧州と、海外へも順次投入する。初代のリーフはグローバルで約28万台、うち日本では約8万台を販売したが、当初の目論見は下回った。世界の自動車産業が電動化という大きな流れに転じていくなか、日産は新型リーフでEVおよび電動化市場での巻き返しに全力で臨む構えだ。
10月2日より国内発売、価格は315万0360円より。2018年には高出力・高容量モデルも投入…

《池原照雄》

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