完全自動運転車、ユーザーの3割以上が「恩恵なし」…コンチネンタル調査

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完全自動運転車(ドライバーレスカー)のイメージ
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ドイツに本拠を置く自動車部品大手、コンチネンタルは8月18日、完全自動運転車に関するユーザー調査の結果を公表した。

この調査は、運転免許を保有するおよそ2000名を対象に実施。将来の実現を目指して、自動車メーカーなどが開発に取り組む完全自動運転車について、質問している。

ここで言う完全自動運転車とは、ドライバーのいない「ドライバーレスカー」を指す。そのドライバーレスカーについて、ユーザーの3分の1以上が、「恩恵なし」と回答。コンチネンタルによると、その理由はユーザーが将来の進歩に伴う利点を特定できなかったためだという。

具体的にユーザーは、ドライバーレスカーに関して、「技術を過信して頼りにならない」(37%)、「ハッキングなどに対するリスクが非常に高い」(36%)と、慎重な見方を示した。

コンチネンタルの安全技術担当、Mark Griffiths氏は、「ドライバーは渋滞や自動車のコスト、環境への影響など、現実世界の問題に直面しなければならず、現在開発中の技術は、その解決策としては特定されていない」と述べている。

《森脇稔》

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