BMW、米国のパリ協定離脱に声明…「地球温暖化に立ち向かうには全プレイヤーの協力が必要」

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BMW i3/i8
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米国のトランプ大統領が、地球温暖化対策の新たな枠組み、パリ協定からの離脱を発表した。これに対して、BMWグループが声明を発表している。

BMWグループは声明でまず、「長年に渡って、温室効果ガス排出量の削減に、揺るぎない取り組みを行っている。これは、BMWグループの生産事業に加えて、燃費の継続的な改善と車両からの排出削減にも当てはまる。環境と経済的繁栄を守ることは、将来的に不可欠」と、同社の環境に対する姿勢を明らかにした。

BMWグループは電動化に特化したブランド、「i」を通じて、EVとプラグインハイブリッド車(PHV)を発売。また、BMWブランドでは、PHVに「iパフォーマンス」の名前を冠して、車種ラインナップの拡大に力を注ぐ。また、次期BMW『X3』とMINIに、EVを設定することも決定済み。同社は、「ビジネスプレイヤーとして、BMWグループは長年、パリ合意に至る国際ビジネスと政策対話に従事してきた。 BMWグループは、パリ協定の締結を歓迎した」と、2015年12月のパリ協定の採択当時を振り返る。

それだけに、今回のトランプ大統領の発表に、BMWグループは当惑している。同社は、「挑戦と失望にもかかわらず、地球温暖化に立ち向かうには、国レベル、地域レベル、政府レベル、民間レベルのすべてのプレイヤーの協力が必要」との立場を表明した。

BMWグループは声明の最後に、「従来同様、温室効果ガスの削減と地球温暖化対策を促進するために、米国のステークホルダーを含めた国際レベルで、引き続き取り組んでいく。BMWグループのサステナビリティ、顧客、世界中の市場に対するコミットメントは変わらない」とコメントしている。

《森脇稔》

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