職務質問を振り切って逃走のクルマが事故、乗っていたのは指名手配中の容疑者

自動車 社会 社会

29日午後0時50分ごろ、愛知県名古屋市中村区内の市道で、パトカーの追跡を受けていたワゴン車が赤信号を無視して交差点へ進入。交差進行してきた乗用車と出会い頭に衝突する事故が起きた。逃走車には窃盗事件で指名手配中の容疑者2人が乗っており、後に逮捕されている。

愛知県警・自動車警ら隊によると、同隊のパトカーが名古屋市中村区則武2丁目付近の市道をパトロールしていた際、すれ違ったワゴン車の運転者が目を逸らしたことを不審に思い、職務質問のために停止を命じたところ、ワゴン車はこれを無視して逃走した。

パトカーは緊急走行状態でただちに追跡を開始。ワゴン車は数分間に渡って逃走したが、名古屋市中村区則武3丁目付近の交差点に赤信号を無視して進入した際、交差進行してきた乗用車と出会い頭に衝突。その弾みで横転した。この事故で乗用車の運転者と、近くで信号待ちをしていた歩行者が軽傷を負っている。

ワゴン車に乗っていた男2人も軽傷を負ったが、後の調べでこの2人は福岡県警が窃盗事件で全国に指名手配を行っていた容疑者であることが判明。警察は窃盗容疑で逮捕するとともに、同日中に2人の身柄を福岡へ移送している。

追跡を行なっていた自動車警ら隊の隊員は、ワゴン車に乗っていた2人が指名手配手中の容疑者ということは最初の発見時に認識していなかったとみられ、身柄確保は偶然の要素が強かったものとみられる。警察では事故発生の経緯を詳しく調べている。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース