三菱自、四半期ベースで黒字回復…経営効率改善 2016年4~12月期決算

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三菱自動車本社
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三菱自動車は1月31日、2016年4~12月期(第3四半期累計)の連結決算を発表した。

それによると、売上高1兆3418億円(前年同期比-19.3%)、営業損失232億円(前年同期は+1020億円)、経常損失222億円(同+1067億円)、最終赤字は2133億円(同+767億円)だった。

営業利益は第2四半期までの損失が大きく、第3四半期累計で232億円の赤字が残ったが、第3四半期単独(2016年10月~12月)ではコスト削減を中心とした経営効率改善に為替の効果も加わり、84億円と四半期ベースでの黒字を回復。経常利益と純利益も同様に、累計での赤字は残るものの、第3四半期単独で黒字を回復した。

第3四半期累計期間の販売台数は67万3000台(-15%)と減少したが、10月の公表計画に対してはほぼオンラインでの進捗となっている。日本は、燃費不正問題の影響による大きな落ち込みを挽回するには至らず5万台(-24%)にとどまったが、第3四半期単独では前年比1000台増とわずかながらもプラスに転じている。北米は前年並みの10万1000台、欧州は13万2000台(-16%)、アジアは22万9000台(-5%)、その他地域は16万1000台(-27%)だった。

通期連結業績見通しについては、売上高を1兆8900億円(前回予想比+500億円)に上方修正。営業利益は、従来予想から286億円改善し10億円の黒字を確保する見通し。経営効率改善による169億円と為替の効果117億円が主な要因。経常利益は15億円(+297億円)、最終赤字は2020億円(+376億円)とした。

《纐纈敏也@DAYS》

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