IAA 2016(ハノーバー)のZFブースには、巨大なスケルトントラクターが展示されていた。車体が透明な強化アクリルで作られており、トランスミッションやアクスルなどがどこからでも確認でき、来場者の注目を集めた。
トラクターに使用される強化アクリルの耐荷重は、10cm四方の正方形あたり300kg。来場者はアクリル板ごしにトランスミッションやアクスルなどを真上、運転席から見られるようになっている。ZFは、同様のスケルトン乗用車を作っており、モーターショーなどでデモ展示を行っている。今回大型トラック(トラクター部分)の実物大アクリルモデルをIAAで投入した。
フレーム搭載されたコンポーネントは、フロントアクスルとリアアクスル、ハイブリッドモジュール、トランスミッション、タイヤの空気圧や温度をモニタするTPMSなど。運転席まわりでは、シート、ステアリング、液晶ディスプレイ式のメータークラスタなどだ。
ハンドルの12時部分には、小さいOLEディスプレイが埋め込まれている。これは、ドライバーに危険や異常を知らせるためのデバイスだ。ぶつかりそうになったときやドライバーの体調がよくないとき、カメラ画像でセンシングして、異常はディスプレイの点滅や色によってドライバーに知らせるようになっている。