多摩川の右岸、小田急線の急行、多摩急行、準急、各駅停車が止まる登戸駅。その下りホームが動き始めた。同社2016年度鉄道事業設備投資計画にある「登戸駅下り1番線の整備」だ。2017年度の使用開始を目指し、登戸駅1番ホーム整備工事がすすむ(写真33枚)。
小田急 登戸駅は現在、3階部分に2面のホームを持つ。上り新宿方面ホームは、急行線・緩行線の線路の間に島式1面の3・4番ホームが、下り小田原方面は進行方向左側が乗降口の2番ホームがある。
登戸駅の北側を流れる多摩川の小田急線橋りょうは複々線化されているが、下り緩行線の電車は多摩川の直上で渡り線を通り急行線へ合流。登戸駅2番ホームに止まる。
この小田原方面のりばは、1番線となる緩行線の線路を敷くスペースが一部確保されている。長さは新宿寄りの7両ぶんほど。「登戸駅下り1番線の整備」では、小田原方の3両ぶんほどの線路スペースを新設し、緩行線の線路を延長。「来春には1番ホーム側の線路ができて、いずれは緩行線・急行線の接続などが実施される」という。
同社は、下り緩行線の線路を敷くための新たな軌道スペースをつくるなどで、新宿方に3両ぶんの仮設ホームを設置。7月3日から、列車停止位置を最大60メートル(3両ぶん)新宿寄りに移動し、ホーム拡幅なども施す。「緩行線側1番ホームが完成するころには、停止位置を再び小田原方へ少し戻す」とも話していた。