カルソニックカンセイは、欧州の高級車で採用が増加している自動車インストパネルのラッピング技術を新たに開発し、量産を開始した。
従来のインストパネルは、金型で成形した表皮をインジェクション成形された芯材と合わせ、ウレタンを注入して製作していた。
今回新開発して量産を開始したラッピングインストは、革を裁断・縫製して立体形状にし、それを樹脂芯材に接着・巻き込んだもので、クラフトマンシップあふれる製品に仕上げたとしている。
この技術は、表皮の特性をおさえ、複雑なインストパネルデザイン形状にフィットさせるための接着・圧着技術、高精度にステッチ位置をコントロールするという技術を構築することで量産が可能となった。世界中で市場規模が拡大しているラッピングインストパネルで、今後さまざまな自動車メーカーに対して拡販を進めていく予定。