トンネル内で脱線の長良川鉄道、10日ぶり全線の運転を再開

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脱線事故の影響で美濃市~北濃間の運転を見合わせていた長良川鉄道は、4月25日の初発から全線の運転を再開した。

同社と運輸安全委員会の発表などによると、事故は4月15日、洲原~母野間の須原トンネル(岐阜県美濃市)で発生。列車がトンネル中央付近の右カーブで、進行方向の左側に振られる形で側壁にぶつかり、後方の車輪が脱線した。これにより運転士1人が負傷した。

長良川鉄道によると、トンネルの入口から4本目の左側レールが破断しており、この部分の周辺にあるレール締結装置のボルト6本が緩んでいた。2015年7月の軌道検査や今年4月8日の徒歩巡回、13日の列車巡回では異常がなかったという。

こうしたことから同社は、トンネル内部の漏水が長期間に渡ってかかり続けたことでレールが腐食し、列車走行時の横圧によるヒビの進行なども重なってレールが破断。列車の脱線につながったと推定している。

《草町義和》

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