ひき逃げ容疑者、脱落部品をネットオークションで購入し特定

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先月、北海道音更町内の道道で、徒歩で横断歩道を渡っていた2人の男子中学生をひき逃げし、軽傷を負わせたとして、北海道警は18日、池田町内に在住する47歳の男を同容疑で逮捕した。事故で脱落させた部品をネットオークションで購入したことで発覚している。

北海道警・帯広署によると、問題の事故は2016年1月15日の午後6時ごろ発生している。音更町下士幌北2線東付近の道道(片側1車線の直線区間、横断歩道と信号機あり)で、徒歩で横断歩道を渡っていた13歳の男子中学生2人に対し、進行してきた乗用車が衝突。2人は打撲などの軽傷を負ったが、クルマはそのまま逃走した。

警察では軽傷ひき逃げ事件として捜査を開始。現場には容疑車両の左ドアミラーが脱落しており、警察ではこれを元に容疑車両の車種を特定。車当たり捜査を進めていたところ、同じ車種のドアミラーをインターネットオークションで落札・購入した男が現場に近い池田町内に在住していることが判明した。警察はこの男から任意で事情を聞いていたが、男が事故への関与を認めたことから、18日までに自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕している。

男は購入したドアミラーを使い、自身でクルマの修理を行っていた。聴取に対しては「事故を起こしたことは認識していたが、怖くなって逃げた」などと供述しているようだ。事故当時は歩行者側が青信号だったとみられ、警察では前方不注視が事故につながったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

《石田真一》

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