ルネサス エレクトロニクスは2月2日、自動運転を実現する車載コンピューティングSoC(システムLSI)向けの動画像処理回路を新たに開発したと発表した。
自動運転を実現する車載コンピューティングSoCでは、車載カメラから送られる動画像データを低遅延で処理することや、膨大な動画像データ処理と自動運転制御の双方を、遅滞なく安定して実行できることが課題となっていた。
ルネサスが新たに開発した動画像処理回路は、車載カメラ向け動画像処理を低遅延で行い、かつ、膨大な動画像処理を、自動運転制御を担うCPUとGPUに負荷をかけることなくリアルタイムかつ低消費電力で実現する。
今回開発した新動画像処理回路では、最先端16nm FinFETプロセスで試作し、車載カメラ向け動画像処理を同社28nmプロセス比40%減となる70msの低遅延にて実現。また、車載コンピューティングシステム向けに最適化された17個6種類の動画像処理プロセッサにより、世界トップクラスのフルHD 12チャネルの動画像処理を197mWの低消費電力で実現している。