【東京オートサロン16】フルデジタルサウンドを生視聴できる、 クラリオン ブース

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日本で初めて試聴が可能となったフルデジタルサウンドシステム
  • 日本で初めて試聴が可能となったフルデジタルサウンドシステム
  • 東京オートサロン2016の西館2にあるクラリオンブース
  • フルデジタルサウンドシステムの披露にあたって挨拶するクラリオン常務取締役の大町秀雄氏
  • フルデジタルサウンドシステムのプラスカンファレンスの様子
  • プレスカンファレンスには多くの報道関係者が集まった
  • フルデジタルサウンドシステムの真髄が聴けるスバルBRZ
  • BRZのコンソール。上が試作機のデジタルOUT付きAV一体型ナビ
  • ゴルフでは、純正を活かしながらフルデジタルサウンドシステムの魅力が楽しめる

クラリオンは、幕張メッセで開催中の「東京オートサロン2016」において、車載用フルデジタル サウンドシステム(FDS)の最新モデルを出展した。

披露されたFDSは第二世代にあたるもので、昨年9月のフランクフルトモーターショー15でデビューを果たしたもの。日本では東京モーターショー15で初公開された。ただ、東京モーターショーでは展示だけだったため、日本国内でFDSの試聴ができるのは初めての場所となる。

15日のプレスカンファレンスで挨拶に立ったのは、同社常務取締役でマーケティング&セールス本部本部長の大町秀雄氏。「様々な先進技術の開発を進める中で、(FDS)はもっとも永年培って来た“音”に対して訴求したモデル。コモディティ化が進むカーオーディオ界にあって、純粋に音に対する付加価値を見出せる商品として開発を行った」と挨拶。続いて、開発担当者による具体的な商品説明が行われた。

FDSが持つ最大の特徴は、ヘッドユニットなどの再生機器から音の出口であるスピーカーまですべてをデジタル伝送していることにある。これまでアンプまでのデジタル化は実現していたが、スピーカーへはアナログで対応するしかないと長い間考えられてきた。音は空気を振動させることで生まれるわけで、このためにスピーカーはコーン紙を振幅させる。そのためにデジタル信号はどこかでアナログ信号に変換する必要があった。

それの考えを根底から覆したのが「Dnote」と呼ばれる技術。簡単に言えば、入力されたデジタル信号を複数の周波数帯域別に分け、ダイレクトにボイスコイル駆動させるというもの。デジタル信号をアナログに変換するD/Aコンバータを不要とするため、音質劣化は基本的にない。クラリオンはこの技術をベースに、専用LSIを開発して対応するなど、独自の改良を加えてFDSを完成させたというわけだ。

ここで披露されたFDSは、フルデジタル サウンドプロセッサーとツイーター、コマンダーをセットにした「Z3」、フルデジタルスピーカーの「Z7」、フルデジタル サブウーファーの「Z25W」の3種類で構成される。いずれも今年4月に発売される予定だが、その時期に合わせて対応カーナビも用意される見込みだという。

会場では、スバル『BRZ』とVW『ゴルフ』の2台を試聴車として用意。BRZはフルデジタル専用でシステムを組んだもので、FDSならではの魅力が存分に楽しめる。ソース源はデジタル出力を備えたプロトタイプのAV一体型ナビが組み合わされた。ゴルフは純正オーディオをソース源に使い、それをFDSに組み合わせた音を楽しめる。FDSとの違いを聴き比べもできる。試聴時間はそれぞれ15分。完全予約制だ。

なお、会場にはクラリオンがサポートするレーシングドライバー平川亮選手も登場。KONDO Racingドライバー佐々木大樹選手招いて、ミニトークショー&サイン会を実施するイベントPRも行われた。

《会田肇》

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