油井宇宙飛行士、多目的実験ラックを「きぼう」日本実験棟に設置へ

宇宙 科学
MSPR-2を「きぼう」に設置する作業の様子
  • MSPR-2を「きぼう」に設置する作業の様子
  • こうのとり」5号機内での作業の様子
  • 「こうのとり」5号機からMSPR-2が運び出される様子。このような大きな実験ラックが運べるのも「こうのとり」5号機の特徴

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在中の油井亀美也宇宙飛行士の動向を発表した。

油井宇宙飛行士は、「こうのとり」5号機でISSに運ばれてきた実験ラックを設置するとともに、実験の準備作業を行った。

また、チェル・リングリン宇宙飛行士とともに、多目的実験ラック2(MSPR-2)を「こうのとり」5号機の補給キャリア与圧部から運び出し、「きぼう」日本実験棟の船内実験室に移送する作業を行った。「きぼう」への設置後は、リングリン宇宙飛行士によって「きぼう」とMSPR-2間のケーブル類を繋ぐ作業が完了した。今後、MSPR-2の機能確認作業が行われる予定。

MSPR-2は、既に「きぼう」に設置されている多目的実験ラック(MSPR)の2台目で、主に電力や通信インタフェースなどのリソースを実験機材に提供し、ラックの中にさまざまな実験装置を取り付けて実験できる。MSPR-2には、静電浮遊炉(ELF)が設置される計画。

油井宇宙飛行士は、小動物飼育装置(MHU)を「きぼう」日本実験棟に設置するための準備も行った。MHUを取り付ける細胞培養装置(CBEF)の設定変更作業を行い、微小重力実験用トレイの交換、ケーブルの配線、ボルトの交換などを行った。

《レスポンス編集部》

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