内閣府、準天頂衛星「みちびき」初号機の後継機を開発へ

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準天頂衛星システム 初号機「みちびき」
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内閣府は、準天頂衛星「みちびき」初号機の後継機を開発・整備する。2016年度概算要求で85億円を計上した。

準天頂衛星システムは、「準天頂軌道」と言う日本のほぼ真上を通る軌道を持つ人工衛星を複数機組み合わせた衛星システム。現在運用中のGPS信号やアメリカが開発を進めている新型GPS信号とほぼ同一の測位信号を送信することで、日本国内の山間部や都心部の高層ビル街などでも、測位できる場所や時間を広げることができる。

また、2016年度の概算要求では、宇宙開発利用の総合的、計画的な推進を図るため、基本的な政策に関する企画、立案の総合調整、宇宙開発利用の推進、公共または公用に供される人工衛星などを整備・管理する。

優先課題推進枠には、実用準天頂衛星の打ち上げに60億円を計上した。

実用準天頂衛星システムの開発・整備費用としては41億円を要求する。測位衛星の補完機能、測位の精度や信頼性を向上させる補強機能、メッセージ機能などを持つ実用準天頂衛星システムを開発・整備する。実用準天頂衛星システムの利用促進のための検討、必要な周波数獲得のため、国際調整として29億円を要求する。

このほか、今年1月に策定された「宇宙基本計画」で、「宇宙安全保障の確保」、「民生分野における宇宙利用の推進」、「宇宙産業及び科学技術基盤の維持・強化」の推進が決定されたのを受けて宇宙利用拡大の調査研究に4億円を計上した。

《レスポンス編集部》

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