三菱重工業は、スリランカ初となる本格的な高速道路交通管制システムを納入、交通安全と渋滞緩和を目指し、運用が開始された。
交通管制システムが設置されたのは、スリランカ最大の都市コロンボと南部の都市マータラを結ぶ南部高速道路の約120kmにわたる区間。同社は、フルカラー交通情報表示板約30セットや車両検知カメラ約40セットをはじめ、気象検知器などの路側機器、データ処理や運用状況モニターを行うセンターシステムなど一式を納入。工事は日本政府の無償資金協力により行われた。
2011年11月に開通した南部高速道路は、将来的に近隣高速道路との接続を予定。また、スリランカ国内ではさらなる高速道路の建設も進んでおり、今後は急激な車両通行量の増加が見込まれている。今回納入された交通管制システムは、高速道路の利用者に雨天時や交通事故発生時に各種交通情報を適切に提供し、災害による事故や渋滞などを防ぎ安全で円滑な交通を実現することに貢献する。