楽天トラベルは、全国の高速バス事業70社に、外国語対応支援の一環として、5か国語に対応した外国語会話集を制作し、無料配布を開始した。
近年、円安の影響や、訪日外国人に対する個人観光ビザの発給要件緩和が進んでいることもあり、高速バスを利用する「FIT(外国人個人観光客)」が増加傾向にある。一方、高速バス事業社にとっては、運行する路線バスや、バスターミナルにおける外国人と運転手の意思疎通は大きな課題となっていた。
楽天トラベルでは、高速バスマーケティング研究所の協力のもと、高速バス事業社の乗務員にアンケートを実施し、高速バスの業務で頻繁に使う会話を5か国語に翻訳。バス運転手が該当部分を指し示すだけで意思疎通が可能になる乗務員携行用の外国語会話集を制作し、希望する全国70社の高速バス事業社に無料配布した。
導入したバス事業社は「実対応で使える内容になっているので、車内及び高速バス窓口に置きます」(西武バス)、「高速バスの全乗務員に携帯させることで、外国人応対の不安感軽減になります」(弘南バス)など、高速バス事業全体の外国語対応活性化に繋がると期待の声が寄せられている。