日産自動車は4月9日、内閣府が進める「ROV(遠隔操作無人探査機)による高効率海中作業システムの開発」に、同社のアラウンドビューモニター技術を応用するため、共同開発契約を締結したと発表した。
今回の共同開発は、内閣府が進める戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の課題である次世代海洋資源調査技術の実施機関 JAMSTECと、クローラーロボット開発メーカーであるトピー工業との間で進めている、資源調査用のROVによる高効率海中作業システム開発の一環として実施するもの。
ROV試験機には、立体的な映像処理機能を加えたアラウンドビューモニター技術と、障害物までの距離を正確に計測するセンサーを搭載。ROV搭載カメラの映像を用いるだけで、あたかもROV自身を客観視する様な映像をリアルタイムで表示することができる。これにより、母船で操作するオペレーターが瞬時に海底やROVの状態を把握でき、海中作業効率の大幅な改善が期待できる。