大阪府箕面市温泉町にある箕面観光ホテルは、4月4日にオープンする「天空湯屋」を報道陣に公開した。大阪平野を一望できる標高180mの湯につかると、梅田の高層ビル街や、阪急箕面線の電車、伊丹空港を離着陸する旅客機の姿を眺められる。晴れた日には大阪湾も見えるという。
「お湯は、滝と紅葉で人気の箕面に湧きでる炭酸水素塩泉で、関西屈指の泉質。美肌効果が高いといわれる。夜は“1000万ドル”の夜景を楽しんでほしい」と同ホテル担当者は話す。天空湯屋は、宿泊利用客専用の風呂で、1泊2食付バイキングプランは7700円から。
1970年に建てられた箕面観光ホテルは、箕面山の傾斜地からせり出すようなつくりの“天空のリゾートホテル”で、モダニズム建築としても注目されている。設計は渋谷駅や新宿駅西口広場などを手がけた坂倉準三。現在は、大江戸温泉物語グループの傘下にある。
同ホテルには、日帰り温泉テーマパークや「関西最大級」のバイキングレストランも併設されている。「大阪からクルマでやってきた」という家族は、「行きは僕が運転して、帰りの運転は妻に任せる。僕はお酒とお風呂を、妻はエステ・リラクゼーションや食事を楽しみにしている。子どもたちは『阪急電車が見える!』と大はしゃぎ」と話していた。
バイキングフロアは、「平日でもほぼ満席の状態」と同ホテル。「夕食は150品、朝食は65品の料理が食べ放題。『関西最大級の品ぞろえ』としてリピーターも多い」という。
大阪市内から来たという大学生グループは、「箕面観光ホテルは子どものころからCMなどで知ってて、ちょっと集まって呑んだり食べたりするときによく使う。なぜかホテルに着くと『あー、またここに帰ってきたなー』って思ってしまう」と笑っていた。