ビッグデータの分析加速でビジネス機会最大目指す…テラデータ

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日本テラデータ代表取締役社長吉川幸彦氏
  • 日本テラデータ代表取締役社長吉川幸彦氏
  • 日本テラデータ代表取締役社長吉川幸彦氏
  • 日本テラデータ「2015年事業戦略発表 記者会見」左からテラデータ・コーポレーション共同社長ハーマン・ウィマー氏、日本テラデータ 代表取締役社長吉川幸彦氏、テラデータ・ラボ プレジデント スコット・ナウ氏、。

3月5日、日本テラデータ代表取締役社長吉川幸彦氏が「日本におけるビッグデータ活用動向、日本テラデータの取り組み」と題して日本の顧客の経営課題を中心に講演を行った。

時間短縮が今後のビッグデータ分析のカギに

企業経営にとってビッグデータ分析は不可欠とまで言われ、期待が高まっているが、なぜそこまでビッグデータ分析の重要性が認識されているのだろうか。

吉川氏によれば。「データの“分析に要される時間を短縮することでビジネス機会を短縮すること”が、いま最も重要な課題」と説明する。高い期待を持ってビッグデータ分析をやってみたものの、“現実には思ったほど成果が出ない”と認識されているのでは、と吉川氏はみる。

データ分析を鉱山資源の採掘に例え、多構造化するデータは鉱物資源含有率の低い鉱山のようであり、実際に採掘してみると思ったほどには含有率が高くない、と説明。したがって「今後は“低い含有率の金を、どう掘り当てていくか”が重要な課題となる」という。

吉川氏は「データ分析の今後を考える上で最も重要なことは、分析にかかる時間を短縮すること」と強調する。データ構造が多様化しているため、仮説を検証するために要する時間も長期に及んでいるが、長い時間を要してはそれだけ機会損失も大きいため、いかに早く分析をするかが重要なフェーズに来ているという。

◆2015年は「組織強化に注力」「新たにラボを設立」

吉川氏は、同社の今後の方針として「データサイエンスに必要な組織を強化」することを挙げた。「ビジネス知識」と「分析能力」そして「データ処理および管理」という3つの要素それぞれについて強化していくという。

また、本年中に「ビッグデータ分析ラボ」を設立することも表明。「目的はデータ分析の効果の増進、効率化を高めることであり、ラボを通じて顧客とともに課題に取り組むことができるようになれば」とラボへの抱負を語った。

《北原 梨津子》

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