クックパッドのトレンド調査室は、2014年下期「おうちごはん番付」を選出し、発表した。同番付は、2014年7~12月のクックパッドで検索された約5万種類の検索語を対象に、法人向けデータサービス「たべみる」を利用してまとめられたものである。
今回、東の横綱は該当なしで、西の横綱にアニメ/ゲームソフトの「妖怪ウォッチ」を上期に続いて選出している。夏以降も、キャラクターをデコレーションしたお弁当レシピの人気が高く、特にハロウィンの時期は検索が急増したという。また、「エッグベネディクト」「エッグスラット」「ジャーサラダ」のように身近な食材を使い、写真映えも良いメニューや、「おにぎらず」「冷凍卵」「水まんじゅう」といった、名前からも意外性を感じるメニューなど、口コミやインターネットで拡散しやすいかどうかが、ヒットの重要な要素になったようだ。
東の大関の「安納芋」はここ数年間注目が高まり続けていたが、スイーツへの採用や店頭での品種名の記載などにより知名度が高まったという。西の大関の「サラダチキン」はコンビニエンスストアのヒット商品を自宅でも再現をしようと試みた人が多くいたことによる。東の関脇の「おからパウダー」はダイエット食材として人気があった「おから」をより手軽に利用できる食材としてヒットした。
2015年は、年々検索頻度が上昇している「羊肉」が干支のひつじ年を期に更に注目を集めると見られている。スーパーなど小売店での取り扱いが増え、比較的安価で生活者が購入しやすい環境になっていることに加え、高タンパク質で低脂肪な点が健康志向の高まりにも合致している。また、大手食品メーカーからの商品投入や乳製品の供給逼迫も背景に注目が高まっている「アーモンドミルク」、カリウムが豊富でむくみ改善に効くと言われる「ドラゴンフルーツ(ピタヤ)」といったキーワードが注目されている。