第3四半期の経済成長が減速したことや、経常収支の黒字が縮小していることでリンギ安が進行している。
18日対米ドルで3.3565となり、4年半ぶりにリンギ安水準となった。過去2週間以上で、対米ドルで2%下落している。
中央銀行バンク・ネガラのゼティ・アクタル・アジズ総裁は、経常収支は国内総生産(GDP)に対して3%となっており、良好な兆しであり、依然好ましいレベルであると指摘。現在の経常収支は、我々が予測していたよりも良好な状態であると述べた。
アナリストらは、経常余剰が縮小することで、域内におけるマレーシアの競争力が低下し、投資を遠ざける要因になる可能性があるとの見解を示していたが、ゼティ総裁はそのような見解を否定した。
中銀は14日、2014年第3四半期GDP成長率が5.6%にとどまったと発表した。第1四半期の6.2%、第2四半期の6.5%を下回った。経常収支は76億リンギの黒字となった。
(ザ・スター、11月19日)