「ビックデータ活用」手法を、義務教育から学ばせようという試み

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データ分析に関する中学生向け授業プログラムの発表会
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 日本IBMは11月11日、企業教育研究会と共同で、教育内容の拡充と未来のデータサイエンティストの育成を目的とした、データ分析に関する中学生向け授業プログラムを開発したと発表した。

 現在、中学校の数学授業では、「資料の活用」の強化が推進され始めているが、実社会で必要とされる知識や技能との距離は、大きな開きがあるという。今後、統計的手法を採用する「ビッグデータの活用」に関して、義務教育段階で概観できる授業の開発が求められているようだ。

 今回日本IBMなどが発表した授業プログラムは、中学生が数学や統計的な手法を身近に感じながら活用できるよう、未来の学校における選挙予測を題材としたプログラムを考案。西暦2200年、全校生徒3万5,000人という学園の新聞部の生徒という立場にし、新聞部部長から与えられる選挙予測報道に関するミッションに向かわせるシナリオを作成した。

 架空の設定においてテンポよく授業を進めるために、静止画や動画を多く用いるデジタル教材を作成。また、ゲストスピーカーとしてデータ分析の仕事をしている人を教室に招き、デジタル教材のストーリーの中に登場場面を設けるなど、中学生がビッグデータの活用を学びやすいよう、さまざまな工夫がされているという。

 日本IBMでは、今回の授業プログラムを活用し、2015年3月までに練馬区立上石神井中学校、港区立御成門中学校、四街道市立四街道中学校にて展開し、未来のデータサイエンティスト育成を推進する。

日本IBMなど、ビッグデータ活用を学ぶ中学生向け授業プログラムを開発

《水野こずえ》

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