いすゞ自動車の川原誠取締役常務執行役員は11月5日に開いた決算説明会で、2015年度から始まる次期中期経営計画で、インドで新興国向けのピックアップトラックの開発、調達ができる体制づくりに取り組む考えを示した。
川原常務は「ピックアップトラックはタイを全世界への輸出拠点として20年も行っている。だが、タイのピックアップトラックはどんどんタイの市場が発達するのに伴って高付加価値化、乗用車化していく中で、それをベースにして開発したピックアップトラックが全世界の新興国市場で通用するかといえばそうではない。新興国向けの仕様にあったピックアップトラックをローコストで開発していく」と述べた。
その上で「今後はインドでピックアップトラックの展開を開始する。まずはインドの中で販売、生産を成立させることが最初だが、将来的にはインドで開発、調達拠点を築きながら、インドのサプライヤーを使って、本当の新興国向け、ワークフォースのピックアップトラックを開発していくことをこれから本格的に取り組んでいく」と話した。