ジヤトコはメキシコ・アグアスカリエンテス州に2億2000万ドル(205億円)を投資して、自動車用変速機(AT・CVT)生産の第2工場を設立。9月10日に開所式を行った。第2工場の生産能力は年間約40万台。2005年に生産開始した第1工場と合わせ、メキシコでの生産能力は年間約170万台となる。新工場では中・大型FF車用の「JatcoCVT8」とFFハイブリッド車用「JatcoCVT8HYBRID」の2機種を生産する。JatcoCVT8は、北米市場では日産『アルティマ』や『ローグ(エクストレイル)』など、JatcoCVT8HYBRIDは日産『パスファインダーハイブリッド』に搭載されている。同社がメキシコ・アグアスカリエンテス州に第2工場を設立したのは、レベルの高い技術者の雇用が確保できること、メキシコの良好な経済状況、多くの自動車関連企業が同州に積極的な投資を行っていることなどが主な理由。また、新工場は日産の第2工場の近くに立地し、株主でもある日産自動車との関係を強化する上での役割も担っている。