カリド・イブラヒム州首相への辞任圧力が高まっているセランゴール州。人民正義党(PKR)は、カリド氏への弾劾書を発表して改めて辞任を要求したが、カリド氏は法的措置に訴えても構わないと述べ、党の決定にあくまで抵抗する意向を示した。
サイフディン・ナスシオン・イスマイル書記長は4日に記者会見を開き、野党連合・人民同盟(PR)で共闘する民主行動党(DAP)や汎マレーシア・イスラム党(PAS)に50ページのカリド氏に関する報告書を提出すると述べた。
報告書ではエコワールドへの州政府所有地の不当な安値売却、バンク・イスラムに対する、クンプラン・ガスリーの6667万リンギの債務に関する不正処理などが指摘されている。
サイフディン氏は「不正行為にカリド氏が関わった疑いが強い。カリド氏が州首相に相応しくないことを友党や州民に説明し、交代の必要性への理解を得たい」と述べた。
また、カリド氏の後任については、PKR顧問であるアンワル・イブラヒム元副首相夫人のワン・アジザ氏の起用で一致しているとした。