ダイハツがオープンした“コペンローカルベース鎌倉”は、カフェという形態をとることで、より気軽に『コペン』を知ってもらうことを目的として作られた。
そもそもなぜカフェなのか。ダイハツ工業国内営業部営業推進室商品グループ課長の松居康彦さんは、「単にコペンを見てもらうためのお店を作ると、結局はショールームになってしまい、お客様の来場へのハードルが高くなってしまう」という。
そこで、「そのお店に行ったらたまたまそこにコペンがあり、“良いよね”と思ってもらえるような環境を作ろうと考えた。そこで、一番身近なお店と感じてもらえるカフェをベースにしながら、コペンの魅力を伝えられるお店作りを目指したのだ」と説明する。
もともとダイハツでは女性が来場しやすい店づくりとしてディーラーベースで、“カフェプロジェクト”を展開。スイーツを用意するなどした結果、「これまで敷居の高かったディーラーから、女性が来店しやすい店づくりにつながっていったと思っている」と松居さん。
コペンローカルベース鎌倉も、そのコンセプトにつがなるところがあり、「コペンは非常に個性の強いクルマなので、皆さん興味はあるが、ディーラーまで見に行くには(ディーラーの)敷居が高く難しい。しかし、コペンローカルベース鎌倉のようなお店があれば気軽に来店できるだろう」と話す。
今後の展開について松居さんは、「現在検討中だ。こういうコンセプトを持ったお店が、マーケットにどのように受け入れられるのかを見極めながら展開していきたい。どこの自動車メーカーも、全国統一で何かをすることが多いが、実は地域によって、考えていることや感じていることは違っていると思う。従って、その地域に合わせて考えると、次回はもしかしたらカフェではない違う形態での展開もあるかもしれない」と語った。