68の社会活動組織や非政府組織(NGO)が共同で、民族・宗教を超えた新たな国民協調に向けた市民運動「ネガラ・ク」(我が国連盟)を結成、10日に記者会見を行なった。
最近目立っている過激な宗教主義、民族主義に対し、国民の懸念が高まっていることを受けたもの。国民の真の融和を図り、全てのマレーシア国民の権利の保証を目指す。
発起人の一人である、公正な選挙を求める民間グループ「BERSIH(クリーン)」の元代表、アンビガ・スリーネヴァサン氏は、「ネガラ・ク」が民族主義・過激主義に対して辟易している全国民のためのものであり、政治運動ではないと言明。ソーシャルメディアなどを通じてそうした動きを煽っている人物を明らかにしていくと述べた。また「ネガラ・ク」がマレーシアの歴史に汚点を残した1969年5月13日に起きた最大の民族間衝突事件に対する回答だとし、政府に対して国民の懸念の声に耳を傾けるよう働き掛けていくとした。