インド新車販売、7%増…19か月ぶりの前年超え 6月

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マルチスズキのディザイア
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インド自動車工業会は7月9日、インド国内の6月の新車販売の結果をまとめた。乗用車と商用車を合わせた総販売台数は、26万9947台。前年同月比は7%増と、19か月ぶりに前年実績を上回った。

26万9947台のうち、乗用車(SUVなどを含む)は21万8828台。前年同月比は11.2%増と、2か月連続で前年実績を上回る。2桁の伸び率は、2012年10月以来、1年8か月ぶり。一方、商用車は5万1119台にとどまり、前年同月比は9%減と、引き続き落ち込む。

メーカー別では、インド市場で3割を超えるトップシェアを握るスズキのインド子会社、マルチスズキが6月、インド国内で10万0964台を販売。前年同月比は31.1%増と、2か月連続で増加した。

車種別では、主力のAセグメントの『アルト』『ワゴンR』『エスティロ』『スイフト』『リッツ』(日本名:『スプラッシュ』)『A-スター』などが、合計で8万6223台を販売。前年同月比は32.3%増と、2か月連続のプラス。2012年2月に発売したスイフトの4ドアセダン、『ディザイア』は1万5990台を売り上げ、前年同月比は27.4%増と、2か月連続のプラス。

また、トヨタ自動車のインド車両生産・販売会社、トヨタ・キルロスカ・モーター(TKM)が発表した6月のインド新車販売台数は、1万3394台(輸出を含む)。前年同月比は3%減と、2か月ぶりに前年実績を下回った。

ホンダのインド現地法人、ホンダシェルカーズインディアリミテッドが公表した6月のインド新車販売台数は、1万6316台。前年同月比は75.5%増と、2桁増を維持する。モデルチェンジを受けたばかりの新型『シティ』が7723台と牽引役を果たす。新型コンパクトカーの『アメイズ』も、7075台と好調。

インドでは2014年5月、モディ新政権が発足。7月末で期限切れとなる物品税の減税を、2014年末まで延長するなど、同政権の経済政策が、消費者の新車購入意欲を回復させている。

《森脇稔》

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