息子に身代わり出頭を頼んだ男を逮捕、その意外な理由とは

自動車 社会 社会

今年4月に福岡県那珂川町内で発生した軽傷ひき逃げ事件について、福岡県警は6月27日、春日市内に在住する57歳の男をひき逃げ容疑で逮捕した。事故直後に男の親族が警察へ出頭していたが、後に身代わりになっていたことが判明していた。

福岡県警・春日署によると、問題の事故は2014年4月13日の午後2時30分ごろ発生している。那珂川町今光3丁目付近の市道で右折待ちをしていた乗用車に対し、後ろから進行してきた別の乗用車が追突。被追突側のクルマに乗っていた2人が打撲などの軽傷を負ったが、追突車はそのまま逃走した。

警察が軽傷ひき逃げ事件として捜査を開始したところ、事故から約3時間後に27歳の男性が「事故を起こしたがそのまま逃げた」として出頭。同署はこの男性を容疑者として事情を聞いていたが、曖昧な供述に終始したことからさらに調べを進めたところ、事故が起きた時間帯に別の場所にいたことが判明。これを追及したところ、「父親に身代わり出頭を頼まれた」などと供述したことから、この男性の父親にあたる57歳の男から任意で事情を聞いていた。

その結果、「事故当時に同乗していた女性との交際が発覚するのを恐れ、息子に身代わりを頼んだ」などと容疑への関与を大筋で認めたことから、自動車運転過失傷害と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。

警察では事故発生の経緯を詳しく調べるとともに、犯人隠避や同教唆容疑でも事情を聞く方針だ。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

教えて!はじめてEV