「宇宙旅行に行きたい」人が5割超…JAXAが民間と共同調査

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民間宇宙旅行を専門に取り扱うクラブツーリズム・スペースツアーズは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と実施した「宇宙への旅客輸送に伴う需要・規模に関する研究」の結果概要を公表した。

クラブツーリズム・スペースツアーズとJAXAは、日本における「宇宙旅行」の個人需要についての市場調査を共同で実施した。これは、クラブツーリズムの全国の登録顧客20代~70代の中から1700人を無作為抽出して、昨年12月に郵便で、宇宙旅行についてさまざまな質問を記した調査表を送って調べたもの。有効回答数は541件。

日本で将来の宇宙観光についての消費者意識を探り、将来の市場規模およびニーズを予測するため、詳細な調査を実施したもの。

調査結果によると、宇宙旅行(全般)に「行きたい」と「やや行きたい」の肯定派は57.3%だった。高度100kmまでの2時間程度の宇宙旅行であるサブオービタルには「行きたい」と「条件によっては行きたい」の肯定派が55.8%と、ともに肯定派が5割を超えた。

年代別では、宇宙旅行(全般)は30代が71.9%と最も多く、サブオービタルでは20代が67.1%と最も多く、どちらも若い世代に肯定層が多い。

いつ行きたいかについては、5年以内に行きたいと答えた人が、宇宙旅行(全般)で22.1%、サブオービタルで22.3%となっている。宇宙旅行のイメージを自由表記してもらう設問では、「夢」という言葉が最も多かった。

宇宙旅行(全般)について、「希望の滞在期間」と「どこに旅行をしたいか」を尋ねたところ、多い組み合わせの1位が、地球の周りを2~3日で回ってみたいで17.1%、2位が地球の周りを1日回ってみたいで11.6%、3位が地球を眺められる高さに2~3日滞在したいで11.0%だった。

4~5分だけ滞在をするサブオービタルでは、2500万円という具体的な金額を前提に尋ねているが、5.7%が「(無条件に)行きたい」と回答、半数の50.1%が「条件によっては行きたい」と答えている。

宇宙に行ってみたい理由については、宇宙旅行(全般)で87.3%、サブオービタルで85.7%が、「青い地球を眺めてみたい」と回答している。

宇宙旅行への不安要素や行きたくない理由は、「費用の高さ」、「安全性の不安」、「体力面の不安」、「事前訓練の面倒」などが目立つ。

宇宙旅行の目標価格では、宇宙旅行(全般)、サブオービタルともに、高さ、安さの印象度についての回答分析による折れ線グラフは、約600万程度でクロスしている。サブービタルは、その半数を占める「条件によっては行きたい」を選択したうちの58.4%が、1000万円以上を高いと感じている。

宇宙旅行の競合については、豪華クルーズで世界1周が最も多く、世界中の国々をめぐる、世界中の世界遺産をめぐるが続く。

宇宙開発では、積極的に推進すべき(または現状維持)といった肯定派は89.3%と大多数が支持をする結果となった。

2地点間輸送システムに関しては、全体の69.4%が「ぜひ利用したい」「やや利用してみたい」という肯定的な結果となった。特に、20~40代で肯定派が多く、20代で最大の80%となった。

高年齢層は、70代が最小の46.9%。「まったく利用したくない」「あまり利用したくない」の否定派では20代が最小の18.6%、70代が最大で47.2%という結果となった。

2地点間輸送システムの利用にかける費用としては、300万円未満を選択した人が、年代、性別に関わらず7割を超える結果となった。男性が選択した最高額は300~500万円未満であったのに対し、女性では500~1000万円未満となった。
《レスポンス編集部》

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