年内に新たな燃料補助金システムが発表される見通しだ。政府による補助金支出が98億リンギ程度削減できるとみられている。
政府は補助金制度を見直ししており、9月1日には商用車向けの新たな補助金システムを、10月か11月には自家用車向けの補助金システムを発表する予定だ。
新補助金制度の検討を行っている、ICASHグローバル・リウォーズが提案しているのは、複層的価格設定(MTPS)システムで、マレーシアで登録されている自動車のオーナーには「1マレーシア・燃料カード」が発行される。このカードを利用することでガソリンを補助付きの価格で購入することができる。また週毎の補助金額やガソリン消費量も追跡することができる。外国人はカードを所有することができない。
漁師やリバーボート運営業者、タクシー運転手、ロジスティクス、運輸業者に対してもカードが発行される。他にも、補助金付きのガソリン購入上限を月間300-500リットルに定める案なども浮上しており、導入に向けて政府が検討している。
現行の補助金制度では「RON95」の補助対象は高額所得者を含めて全ての所得層となっている。1リットルあたり63センの補助金を政府が負担し、小売価格は2.10リンギとなっている。「RON97」の小売価格は2.80リンギ。