宇宙ヨット「イカロス」3回目の冬眠開け 電波受信に成功

宇宙 科学

2014年6月26日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所のIKAROS運用チームは、小型ソーラー電力セイル実証機『IKAROS(イカロス)』が昨秋以来の冬眠状態から開け、地上で実証機からの電波を受信したと発表した。

「IKAROS」は、太陽の光の力をセイル(帆)に受けて宇宙を航行する技術を実証する、世界初のソーラー電力セイル実証機。実証機本体の周囲に、長辺14メートルの台形のセイル4枚を展開し、航行技術の取得とセイルに貼りつけられた薄膜太陽電池での発電を行う。

2010年5月21日、金星探査機『あかつき』と共にH-IIAロケット17号機で種子島宇宙センターから打ち上げられたIKAROSは、予定のミッションを終えて2011年から後期運用を行っていた。現在は太陽の周りを約10ヶ月で公転しており、うち7カ月程度は太陽電池の電力発生量が低下して搭載機器を休眠状態にする冬眠モードとなる。

2013年6月20日には、2回目の冬眠モード開けが確認され、IKAROSからのデータを受信。さらに2013年12月には、再度冬眠モードに入ったと発表された。

2014は、4月の途中から冬眠モードから明けた状態にあると予想され、姿勢・軌道の予測に基づき探索したところ、5月22日にIKAROSの電波を受信することができたという。運用チームの発表では、地球からの距離は約2億3千万kmの場所におり、6月ごろまでIKAROSの状態を確認するためのデータを継続して取得し、解析作業を行うとしている。
《秋山 文野》

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