【ダカールラリー15】経済効果は2億5000万ドル

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ASOダカールラリー 副ジェネラルマネジャー 競技者サービス部長 Xavier Gavory氏
  • ASOダカールラリー 副ジェネラルマネジャー 競技者サービス部長 Xavier Gavory氏
  • 2014年の競技を振り返る
  • 日本人選手の主な成績
  • 経済効果は2億5千万ドルにも達する
  • SNSなどの利用が増えている
  • テレビ放送での人気コンテンツのひとつ

4月17日開催された「ダカールラリーワールドツアー2015 in 東京」は、2014年のダカールラリーの出場者を交え、今年の競技を振り返りつつ、2015年の大会を紹介するイベントだ。その中で2014年のダカールラリーがどんなものだったか、さまざまな数字が紹介された。

プレゼンテーションを行ったASOダカールラリー 副ジェネラルマネジャー 競技者サービス部長 Xavier Gavory氏の話をまとめてみよう。

まず、競技の参加者人数は731名、参加者の国でいけば51か国からの参加となる。スタート時の競技車両の台数は431台。そして、2014年は路面状況や気候の条件により例年になく過酷な競技となり完走率は48%だった。これは2006年の41%に次ぐ歴代2位の低い完走率だそうだ。

観客動員は、コースとなったアルゼンチン、ボリビア、チリの3か国合計で390万人。内訳は順に250万人、41万人、100万人となっている。アフリカ大陸で行われていたときより南米開催の方が観客は多いそうだ。その経済効果は3か国合計で2億5000万ドルと試算されるという。おもに競技参加者、主催者やスタッフ、メディア関係者、そして観客動員による宿泊、移動などに関連する消費効果だという。

メディア経由の視聴では、固定ファンが多いのもダカールラリーの特徴だ。視聴者の76%が「よく視る」または「可能な限り視る」と答えており、F1の58%より多い。どのメディアでの視聴が多いかという調査(複数回答)では、テレビ55%、インターネット42%、公式サイトでのチェックは28%となっている。

また、ツイッターやFaceBookなどSNSの公式アカウントのフォロワー・ファンは120万人にも達し、オフィシャル動画は460万人が視聴し、公式サイトのページビューは8100万に達する。SNSでのフォローは近年急激に増えているといい、若い世代にもアピールできているのは、ファン層だけでなく若手選手の育成にも効果が期待できるという。

テレビ放送は世界中で行われるが、190か国、70国で1200時間の放送時間がとられている。その広告効果は4億2000万ドルとした。日本ではJSPORTSが国内放送を行っている。競技期間中の27分の公式映像に、参加メーカの協力を得て、日本人チームや日本メーカチームの独自映像などを合わせて編集を行って番組を制作している。

《中尾真二》

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