ドーン探査機が撮影した小惑星ベスタ画像のカラー化に成功 クレーターの構造が明らかに

宇宙 科学

2013年12月16日、NASA ジェット推進研究所は、探査機『ドーン(Dawn)』が小惑星ベスタの「アエリア(Aelia)」クレーターを撮影したデータをカラー化した画像を公開した。

ドーン探査機は、2009年に打ち上げられた小惑星を調査するNASAの探査機。火星と木星の間に存在するメインベルトと呼ばれる小惑星帯で4番目に大きい小惑星ベスタを2011年7月から2012年9月まで探査し、多数の画像を取得した。ドーンに搭載された「フレーミングカメラ」を担当するドイツ、マックスプランク太陽系研究所のチームは、可視光から近赤外まで7波長の色情報を画像と合成し、ドーン表面の画像のカラー化を行った。色の割り当て処理は、鉄に富む輝石に特に注意して行われたという。

カラー化により、ベスタの南緯14度付近に位置する「アエリア」クレーターの地質構造と美しい色合いが明らかになった。画像の1ピクセルは60メートルで、クレーター直径はおよそ4.3キロメートル。中心から流れ出たような痕跡の原因はまだわかっていないが、クレーターが形成された際の天体衝突が、クレーター周囲とは組成の異なる液状の物質を生み出した可能性があるという。

ドーン探査機は現在、2番目の目的地でメインベルト最大の小惑星セレスに向かって飛行を続けている。2015年2月にセレスに到着、探査を開始する予定だ。
《秋山 文野》

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