気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2013年10月30日付
●天安門死傷、車に爆発物破片、当局、テロの見方(読売・1面)
●三菱自、ベアを検討、コマツも「前向きに対処」(朝日・7面)
●車の信頼度、日系が米トップ3独占、レクサス、トヨタ、アキュラ、米専門誌が調査
(朝日・9面)
●三菱ふそうがかせ再リコール(朝日・37面)
●首都圏二重運賃へ、来年4月消費増税で、IC乗車券,1円単位値上げ容認(毎日・7面)
●国産第一号消防ポンプ車、49年ぶりに帰還、高輪消防署旧庁舎、ニッサン180型(東京・24面)
●迫真、攻防軽自動車2、目指すは「42.195キロ」(日経・2面)
●ニュース一言、ロールス・ロイス、エドヴェシュCEO(日経・11面)
●ハイブリッド車、スズキが展示へ、東京モーターショー(日経・13面)
●日野自、最高益395億円4~9月最終、トラック販売伸びる。三菱自、純利益55%増(日経・43面)
ひとくちコメント
自動車メーカーではトップバッターとして2013年4~9月期の連結決算を発表した三菱自動車。純利益が前年同期比55%増の467億円で、2014年3月期通期では84%増の700億円と最高益を見込む。
きょうの日経なども「三菱自、純利益55%増、今期復配に意欲」などと、円安効果や日産自動車と共同開発した軽自動車や、新興国を中心とするアジア地域などでの新車販売が好調だったことを伝えている。
もっとも、メディアの関心は、益子修社長が会見で「経営環境も良くなってきたし、従業員の生活レベルを改善するのは当然。ベースアップを前向きに考えたい」と発言したこと。朝日、産経などが「三菱自、ベアを検討」などと大きく取り上げた。三菱自動車がベアを実施することになれば、実に14年ぶりのことであり、社員の士気の高揚にもむすびつくからだ。
ただ、気がかりなのは、稼ぎ頭のタイなどの新興国の減速である。益子社長は「タイについて今年は調整局面。落ち込みは一過性であり、今後も成長を続けていく。新興国全般がダメというわけでなく、フィリピンなどは伸びており、世界の自動車市場は今後も新興国が支える」と強調。そのための戦略を進めることを明らかにした。